センタム美容外科・UK美容外科 切り傷がないのに顔がへこんだ?血腫が残す陥没瘢痕
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こんにちは。
釜山・海雲台センタムのUK美容外科、形成外科専門医のパク・サンウクです。
転んだりぶつけたりして顔をけがしても、皮膚が切れていなければ「よかった」とそのままにされる方がほとんどです。
実際、外傷で形成外科を受診される方の多くは、縫合が必要な切り傷や骨折がある場合です。
ところが、皮膚の表面はきれいなのに、数週間たってからぶつけた場所がへこんでくることがあります。
その原因の多くは、皮膚の下にたまった血液、つまり血腫です。
今日は当院で実際に診た症例とあわせて、見過ごされやすい「打撲後の陥没瘢痕」についてお話しします。
1. 当院での症例
9歳の男の子が起立性低血圧で倒れ、右の頬骨を床に打ちつけました。
切り傷はなく縫合の必要もなかったため、整形外科で「大きな異常はない」と説明を受けて帰宅しました。
けがから約1か月後に当院を受診したとき、右頬の皮膚の下には血腫がまだ残っており、その周りに瘢痕組織ができ始めている状態でした。
表面に傷はありませんでしたが、その部分がわずかにへこみ、線のように引きつれて見えました。
▲ 初診時
その後、残った血腫と硬くなりつつある組織をほぐす注射治療を約1か月おきに3回行い、
ご自宅では継続的なマッサージと傷あと用の軟膏を併用していただきました。
▲ 2回目の治療前
▲ 3回目の治療時
▲ 最終治療から1か月後
写真は保護者の同意を得て掲載しています。治療経過には個人差があります。
2. 血がたまっただけなのに、なぜへこむのでしょうか?
ぶつけた瞬間、皮膚の下の細い血管が切れて、脂肪の層に血液がたまります。これが血腫です。
小さなあざはほとんどが自然に吸収されますが、量が多かったり長く残ったりすると話は変わります。
たまった血液が吸収される間に、その場所を線維組織(瘢痕組織)が埋めていきます。
この組織が皮膚を下の組織に引きつけて癒着させます。
さらに脂肪が傷ついて量が減ると、その部分がくぼんだ陥没瘢痕として残ることがあります。
傷あとは、皮膚の表面ではなく皮膚の下でつくられることもあります。
3. こんな変化があれば確認を
• ぶつけた部分が強く腫れ、あざの下にしこりを触れる
• 数週間たってもしこりが小さくならない
• 腫れが引いたあと、反対側よりへこんで見える
• 笑ったり話したりすると、その部分が内側に引き込まれる
頬骨、頬、おでこなど、脂肪の層のすぐ下に骨がある部位で特に起こりやすい傾向があります。
4. なぜ見過ごされやすいのでしょうか?
切り傷は目に見え、骨折は痛みや変形がはっきりしているため、多くの方がすぐに受診されます。
一方、血腫は「ただのあざだから、そのうち消えるだろう」と様子を見てしまいがちです。
しかも、へこみは腫れが完全に引いてから見えてくることが多く、気づいたときにはすでに癒着が進んでいる場合があります。
5. けがをしたらこうしてください
• 最初の1〜2日は冷やして腫れと出血を抑えましょう。
• けがの直後は、その部分を強くこすらないでください。
• 腫れがひどい、またはしこりを触れる場合は、顔の軟部組織を診る形成外科で診察を受けましょう。
• 急性期を過ぎ、血腫が硬くなり始める時期には、医師の指導のもとで継続的にマッサージすることが癒着を減らすうえで大切です。
血腫は硬くなる前に見つけてケアするほど、傷あとを減らすことにつながります。
6. 陥没瘢痕の治療
治療法は、瘢痕組織がどの程度しっかりできあがっているかによって変わります。
• 瘢痕組織ができ始めた時期:残った血腫と硬くなりつつある組織をほぐす注射治療とマッサージを併用します。上の症例のように、数回に分けて行うことが多いです。
• 癒着が硬く定着した場合:癒着した組織を切り離すサブシジョン(癒着剥離)や、へこんだ部分を補う脂肪移植などを検討します。
へこみの深さ、癒着の程度、年齢(特に成長期の子ども)によって治療法や時期は異なり、
すべてのへこみが完全に回復すると保証することはできません。
おわりに
顔をけがしたとき、皮膚が切れていない、骨に異常がないからといって、それで終わりとは限りません。
強く腫れてしこりを触れる場合は、傷がなくても形成外科の診察を受けることをおすすめします。
UK美容外科は、PSWS(形成外科専門医による裂傷・傷あと研究会)の会員クリニックとして、
けがのあとの傷や傷あとを形成外科専門医の視点で丁寧に診てまいります。
ありがとうございました。




